HomeMusicPop Punk

pop punk

主に90年代から盛んになったジャンルで、Ramonesの影響を強く受けた甘く切ないメロディのロックンロールパンクを指します。

8ビートのバンドがほとんどで、演奏は至ってシンプル。代表的なバンドはScreeching WeaselやQueersなどが挙げられます。

根底にロックンロールがあるという点ではパワーポップやガレージパンクと非常に似ており、その境界線が曖昧な部分もありますが、この頁ではそれらも踏まえた広義のポップパンクを紹介していくつもりです。

※バンド名/アルバムタイトルをクリックすると、そのバンドの公式HPもしくはファンサイトへ飛びます。

Screeching Weasel / My Brain Hurts

Screeching Weasel / My Brain Hurts

ベン・ウィーゼル率いるポップパンクの代表格。 いまだにフォロアーが後を絶たない非常に影響力のあるバンドです。 本作は一度解散した彼らが再結成後に発表した作品で、ポップパンク入門には最適な1枚。 初期に見られたハードコア色が薄まり、Ramones直系のポップなメロディーが存分に発揮されています。 人によっては全曲同じに聞こえてしまうかもしれませんが、その金太郎飴スタイルこそがポップパンクの神髄だったりします。

Amazonで試聴・購入

The Queers/ Don't Back Down

The Queers/ Don't Back Down

Screeching Weasel、The Mr. T Experienceと並ぶ、Look Outの3大ポップパンクバンドの1つ。 デビュー当時はノイジーで荒々しいパンクバンドでしたが、再結成後に今のスタイルを確立しました。 Ramonesを土台にBeach Boysのサーフメロディを加えたような爽快サウンドで、本作は特に「海」のイメージを強く纏った内容となっています。 メンバーは変わりましたが、いまだに現役で活動している息の長いバンドです(最近新作もリリースしました)。

関連バンド

Beach Boys…Queersは本作からBeach Boysの影響が顕著になっている。特にメロディの引用が多くみられる。

Amazonで試聴・購入

The Mr. T Experience / Love Is Dead

The Mr. T Experience / Love Is Dead

Lookout Recordsと聞いて真っ先に思い浮かぶのがこのバンド。 Screeching WeaselやQueersと違ってハードコアの残り香のようなものが無い、シンプルなロックンロールサウンドです。 個性に欠ける部分はあるかもしれませんが、良質のポップソングを現役で書き続けている数少ないベテランバンドではないでしょうか。 ギターボーカルのフランクはUnlovablesという女性ボーカルのバンド(最高!!)でもギターで活躍中。

Amazonで試聴・購入

Parasites / Punchlines

Parasites / Punchlines

天才メロディ・メイカー、デイブ・パラサイトが率いるバンド。 メロディが抜群に優れていて、ポップパンクのファンには神と崇められています。 特に90年代のポップパンクを代表する本作は、代表曲「Crazy」を筆頭に珠玉の名曲を多数収録。 こんなに素晴らしい曲を書くバンドが、一部のマニアにしか聴かれていない状況が惜しくてたまりません。 廃盤のため入手は困難ですが、つい最近ベスト盤「Retro Pop Remasters: Best of Parasites」がリリースされました。

Amazonで試聴・購入

Bum / Wanna Smash Sensation

Bum / Wanna Smash Sensation

カナダの青春全開ポップパンク。 このアルバムは彼らの最高傑作であると同時に、ポップパンク史上屈指の名盤です。 まるでDescendentsRedd Kross をミックスしたかのような、正にパンクとパワーポップの良いとこ取りなサウンド。 そのロックンロール風味の効いた極上ナンバーの数々には何度も震えました。 ポップパンク、パワーポップ、ガレージパンク好きは間違いなく押さえておきたい1枚です。

関連バンド

Descendents…BUMは自分たちのサウンドを「DescendentsミーツRedd Kross(初期)」と形容している。

Amazonで試聴・購入

>>My Space

The Vacant Lot / Wrong

The Vacant Lot / Wrong

Parasites、Bumと並んで90年代を代表する青春ポップパンクバンドの一つです。 Lat BastardsというバンドからDevil Dogsと枝分かれしたバンドで、ガレージ度は若干高め。 Ramonesへの愛で溢れていて、ボーカルの歌い方は明らかに意識しています。 とても良い曲を書くバンドだったのですが、3枚のアルバムをリリースしたあと消息不明に。 最高傑作である本作は、特に後半の流れが感涙モノです。

Amazonで試聴・購入

>>My Space

Sicko / Laugh While You Can Monkey Boy

Sicko / Laugh While You Can Monkey Boy

若干Mr. T〜にも通ずる、シアトル産のポップ&キャッチーなロックンロールパンク。 4thアルバムの日本盤がPizza Of Deathから出た事もあって、日本ではそこそこの知名度です。 そのアルバムではHusking Beeのカバーをしたりなど、日本贔屓なバンドだったのかもしれません。 地元シアトルでもかなりの人気を博していたそうで、Sickoからの影響を公言するバンドも多数います(MXPXなど)。 解散後にベスト盤「A Brief History of Sicko」をリリース。

Amazonで試聴・購入

Fastbacks / The Day That Didn't Exist

Fastbacks / The Day That Didn't Exist

キュートな歌声の女性ボーカルと甘く切ないメロディが特徴の、シアトルのベテランポップパンクバンド。 BumやDevil Dogsなどをプロデュースした天才ギタリストのカート・ブロックが在籍しています。 同じくカートが所属する同郷のYoung Flesh Fellowsと並ぶシアトルの看板バンドだったのですが、2002年頃惜しくも解散してしまいました。 本作は彼らが最後に残した作品で、バンドの集大成的な内容となっています。

Amazonで試聴・購入

Sludgeworth / Losers of the Year

Sludgeworth / Losers of the Year

Screeching Weaselが一度解散した80年代の終わりに、 メンバーであったベーシストとドラマーによって結成されたバンド。 と言ってもScreeching Weasel直系というわけではなく、シカゴのNaked Raygunなどの影響大な哀愁漂うサウンドです。 しかし随所に見られるチープな単音ギターは正にScreeching Weaselそのもの。 その後再結成したScreeching Weaselへの布石としての重要な役割を果たしたバンドではないでしょうか。

Amazonで試聴・購入

Psychotic Youth / Stereoids

Psychotic Youth / Stereoids

スウェーデンのサーフポップパンクバンド、Psychotic Youthのラストアルバム。 初期はイマイチな印象が否めないガレージバンドだったのですが、アルバムを出すごとに良質のポップパンクバンドに進化していきました。 本作ではメロディの良さはもちろんのこと、ポップパンクにしては反則ギリギリのハードロッキンでソリッドな音を鳴らしていて非常にカッコ良いです。 本作リリース後、惜しくも解散してしまいました。

Amazonで試聴・購入

関連カテゴリー