1960年代中頃、アメリカ西海岸を中心に「フラワームーブメント」と呼ばれる社会的な動きが起こりました。
その中で生まれた「LSDを服用した人間の歪んだ聴覚を再現しようとした音楽」、もしくは「LSDによる幻覚のイメージを取り入れた音楽」がサイケデリック・ロックです。
Doors、初期Pink Floyd、Hawkwindなどが代表格として知られており、エフェクターを駆使することでトリップ感覚を巧みに表現しています。
また、イラストレーターのPeter MaxやWes Wilsonが視覚分野で行ったサイケデリック・アートに対応しており、ポスターやフライヤー、ライブ会場における演出等は極彩色に彩られていました。
サイケデリックな色調とフラッシュバックの多用で幻覚状態を映像化したアシッド映画の原点。レビューはこちら>>Movie
当時のドラッグカルチャーやヒッピー文化を描いた作品。レビューはこちら>>Movie
パンクやニューウェーブ等のジャンルに多大な影響を与えたバンド。 現在では名盤として名高い本作ですが、内容が前衛的過ぎたために当時は完全にゴミ扱いされていたそうです。 そのフィードバック&不協和音の洪水は、今聴いてもアヴァンギャルドそのもの。 プロデューサーであったアンディ・ウォーホルの計らいで、彼のファクトリーに出入りしていた女性ニコがボーカルで参加しています。
Punk Rock…オリジナル・パンクの多くはVelvet Undergroundの影響を受けている。
黒人ボーカリストのアーサー・リー率いる、ロサンゼルスのフォークロックバンド。 同じElektra所属のDoorsの先輩にあたり、交流も深かったようです。 Rolling StonesやBirdsに影響を受けており、メンバーに黒人が在籍しているにも関わらずブルース色は希薄。 特に3rdに当たる本作は清涼感たっぷりのアコースティックサウンドとなっています。 後のネオアコやギターポップはこのアルバムから多大な影響を受けているそう。
The Doors…DoorsはLoveの後輩にあたる。
The Byrds…共にネオアコのルーツとされている。
Neo Acoustic…Loveの特徴であるアコースティックな音色がNeo Acousticのルーツとされている。
テキサス出身のカルトバンド。 他のサイケデリック・ロックバンドとは比にならないほど危険な香りが充満しており、 壺に口を突っ込んで奇妙な音を鳴らすなど、新しい試みが多数なされています。 当時のローカルバンド特有のガレージ臭さや、録音状態の悪さのせいでB級扱いされがちですが、 Beatles「Sgt. Pepper's〜」やBeach Boys「Pet Sounds」と並んで称されるべき作品だと思います。