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melodic hardcore

80年代に入って登場したジャンルで、ハードコアをルーツとするメロディックなパンクバンドの事を指します。

2ビートで性急に畳み掛けるドラムとメタリックなギターが特徴で、 Bad ReligionNOFX等が有名。

日本でも、Green DayやOffspringのヒットによって一時ブームとなり、「メロコア」という愛称で現在でも親しまれています。

この頁ではEpitaphやFatのバンドを中心に、様々なメロコアの名盤を紹介していきます。

※バンド名/アルバムタイトルをクリックすると、そのバンドの公式HPもしくはファンサイトへ飛びます。

Bad Religion / All Ages

Bad Religion / All Ages

西海岸のパンク・シーンを現役で引っ張っているベテランバンドです。 拳の効いたボーカルとマイナー調のメロディ、そして知的かつ政治的な歌詞がこのバンドの特徴で、 活動を始めて30年近く経過した今でもその勢いは衰えを知りません。 そんな彼らのベスト盤である本作は、初期の彼らを知るには調度良い作品。 泣きのメロディが際立つ「Generator」を始め、一番脂の乗っていたEpitaph時代の名曲がほぼ全て網羅されています。

NOFX / Punk In Drublic

NOFX / Punk In Drublic

所謂メロコアと呼ばれるバンドの草分け的存在。 特にこのアルバムは、実にメロコアらしい強力なエネルギーで溢れています。 スカ、レゲエ、カントリーなどを取り入れてブッ飛ばすスタイルは痛快そのもので、 日本における一般のメロコアのイメージに最も近いのがこのアルバムだと思います。 現在は、反戦を掲げ政治的要素を深めながら活動中。 ボーカルのファット・マイクが経営するFat Wreck Chordsからは、後に大人気となる様々なバンドが輩出されました。

No Use For A Name / Leche Con Carne

No Use For A Name / Leche Con Carne

哀愁漂う泣きのメロディが日本人のツボをくすぐるのか、ここ日本ではかなり人気のバンド。 このアルバムは割と初期のもので、現在の彼らからは想像も付かないようなピリピリした切迫感が充満しています。 ブチ切れ具合が最高にカッコ良い「Justified Black Eye」や、極上ポップチューンの「Soul Mate」など、 このアルバム以降の彼らのファンでも十分楽しめる名曲が満載です。ただ、現在のようなエモの要素は一切ないのであしからず。

関連バンド

Ataris…現在のNo Use For A Nameは、Atarisに近い感触のエモ―ショナルなサウンドに変化している。

Lagwagon / Lets's Talk About Feelings

Lagwagon / Lets's Talk About Feelings

FATのリリース第一弾は彼らでした。 初期の頃はNOFXの二番煎じとも言えるサウンドだったのですが、5thアルバムにあたる本作で確固たる地位を確立。 メンバーがJawbreakerをリスペクトしており、メロディにその影響が感じられます。。 2ビートの高速ドラムにこだわり続けながらも、メロディを基本に据えるとても貴重なバンドではないでしょうか。

関連バンド

Jawbreaker…LagwagonのメンバーはJawbreakerをリスペクトしており、トリビュート盤にも参加している。サウンド面でもそこはかとなく影響が感じられる。

Propagandhi / How to Clean Everything

Propagandhi / How to Clean Everything

NOFXのファット・マイクが惚れ込んだ事で有名なFATの看板バンドの1つ。 1stアルバムである本作は、荒削りながらも抜群のスピード感とメロディーセンスを発揮しています。 Cheap Trickの「I Wont You To Wont Me」のカバーも抜群のアレンジ。 ちなみにバンド名の由来は「Propaganda(プロパガンダ)」+「Gandhi(カンジー)」だそうで、メッセージ性の強いバンドである事が伺えます。 次回作からはメンバーも変わり、ハードコアに急接近。

関連ジャンル

Hardcore…2nd以降のPropaganshiは、ハードコアとも言える激しいサウンドに変化している。

Wizo / Kraut & Ruben

Belle And Sebastian / Tigermilk

ドイツ語の独特な響きと、メタリックなギターが特徴の彼ら。 FAT所属バンドの中でも特に異彩を放っていたのですが、残念ながら数年前に解散してしまった模様。 本作はファット・マイクが選曲を担当したベスト盤で、フランス・ギャルの「夢見るシャンソン人形」のカバーが収録されています。 底抜けに明るい曲もあればドイツ特有の憂いを帯びた曲もあり、非常にバラエティに富んだ内容。

The Gamits / Endorsed by You

The Gamits / Endorsed by You

「Green Day ミーツ Weezer」と形容される、コロラド州デンヴァー出身のバンド。 元々はBeatlesBeach Boys等の古き良きロックバンドを高速回転させたようなサウンドを意識していたそうです。 日本人ウケしそうな抜群の泣きメロや、そこかしこに漂う懐かしい雰囲気が彼らの持ち味。 初期Green Dayのようなメタルがかったギタープレイが特徴で、全体的にヘヴィな印象を受けます。 国内企画盤も出ているため日本でもそこそこの知名度を誇っていたのですが、残念ながら解散済み。

関連バンド

Weezer…Gamitsの憂いを帯びたサウンドや分厚いコーラスは、Weezerの影響が大きい。

Pennywise / Straight Ahead

Pennywise / Straight Ahead

元々はBad Religionのフォロワーとしてそのキャリアをスタートさせた彼らですが、現在ではすっかり西海岸パンクの中心的存在。 社会への批判などメッセージ性の強い歌詞が特徴で、その筋の通ったスタイルが人気の高い理由です。 99年にリリースされた本作は、彼らの持つ抜群の破壊力と疾走感がピークを迎えた作品。 ジャケットのイメージそのままの、どこまでも突き進む激烈サウンドを聴かせてくれます。

関連バンド

Bad Religion…Pennywiseは元々、数多くいたBad Religionフォロワーの一バンドだった。

Ataris / Blue Skies, Broken Hearts...Next 12 Exits

Ataris / Blue Skies, Broken Hearts...Next 12 Exits

Kung Fu Recordsからリリースされた2ndアルバム。 元々は、メンバーがフェイバリットに挙げているScreeching WeaselのようなPop Punkサウンドだったのですが、本作辺りから泣きメロを意識したエモ―ショナルなサウンドにシフトしています。 アルバムを出すごとに曲の完成度が上がっていくのですが、純粋にメロコアとして聴くなら本作が一番。感傷的な雰囲気と青春一直線のメロディが胸を打ちます。

Craig's Brother / Homecoming

Craig's Brother / Homecoming

メロコアの裏名盤として名高いCraig's Brotherの1st。 Lagwagonのジョーイとそっくりな歌声が印象的ですが、泣きメロ具合はLagwagonを軽く上回っています。 特に1曲目「Insult To Injury」はメロコア史上屈指の名曲。 悲哀に満ちたメロディが涙を誘い、 更に疾走感も抜群で非の打ちどころがありません。 Bad Religion、No Use For a Name、Lagwagon、Millencolin等の泣きメロが好きなら絶対に押さえておきたい1枚です。

関連バンド

Lagwagon…Craig's BrotherはLagwagonから多大な影響を受けている。ボーカルの声質も酷似している。

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