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60's rock

黒人の音楽であったリズム&ブルースに、白人がカントリー等を織り交ぜながら発展させた音楽。 イギリス出身のBeatlesがアメリカに活動の場を移した事でバンドブームが勃発し、シーンは大きく盛り上がりました(ブリティッシュ・インベイジョン)。

4人編成のバンドスタイルというのは当時画期的で、Beatlesの功績がいかに大きかったかは言うまでもありません。

また、「ロック」という言葉が生まれたのもこの頃で、それ以前は「ロックンロール」という呼び名が一般的でした。

当時のバンドが後世に与えた影響は測り知れず、以降生まれた全てのバンドが彼らの影響下にあると言っても過言ではありません。

この頁では、英米ロックバンドの名盤を紹介していきます。

Chronology※主要バンドのみ

アメリカン・グラフィティ

アメリカン・グラフィティ

ロックンロールが散りばめられたアメリカの青春映画。レビューはこちら>>Movie

さらば青春の光

さらば青春の光

モッズとロッカーの抗争を描いた作品。レビューはこちら>>Movie

その他
  • エル・トポ…ジョン・レノンが劇場に4回も足を運んだとされる伝説的なカルト映画。
※バンド名/アルバムタイトルをクリックすると、そのバンドの公式HPもしくはファンサイトへ飛びます。

The Beatles / Rubber Soul

The Beatles / Rubber Soul

アイドルグループとして認識される事に苛立ちを感じていた彼らが、自分たちの創作活動を見つめ直し、アーティストとしての意地を見せつけた作品。 これ以降彼らのアルバムからはカバー曲が姿を消し、オリジナル曲のみで構成されるようになっていきます。 また、本作からアルバムを一つの作品として見る傾向が強くなり、「アルバム=シングルの寄せ集め」という世間の常識を覆してしまいました。 ロックというジャンルのスタイルを再定義した歴史的名盤です。

The Rolling Stones / Aftermath

The Rolling Stones / Aftermath

活動場所をアメリカに移してからは音楽スタイルも変化していく彼らですが、 本作はイギリス時代の初期Stonesを十分堪能できる内容となっています。 以前までのR&Bに傾倒した内容から脱却し、オリジナリティを意識し始めたのは本作から。 しかし彼らの持ち味である「黒っぽさ」は失われておらず、Beatlesとは対照的な独特のスタイル確立しています。 様々なインド楽器を巧みに演奏するブライアン・ジョーンズのマルチプレイヤーぶりにも要注目。

関連アーティスト

The Yardbirds…音が似ている。

Downliners Sect…同上。

The Who / The Who Sings My Generation

The Who / The Who Sings My Generation

Small Facesと並んで当時のモッズカルチャーを代表するバンドです。 若者の複雑な感情を代弁したような歌詞が特徴で、ライブの最後に楽器や機材を破壊する等の暴力的なパフォーマンスで有名。 また、多くのパンクバンドやパワーポップバンドが彼らをリスペクトしていることから、後のロック・シーンの土台を築いた偉大なバンドである事が分かります。 このアルバム以降、先進的な音楽性を持ったバンドに変化。

関連ジャンル

Punk Rock…The Whoが元祖だと言われている。

Power Pop…同上。


関連映像

さらば青春の光…The Whoのアルバム「四重人格(QUADROPHENIA)」をモチーフにして制作された映画。

The Kinks / st

The Kinks / st

イギリスの4大バンド(Beatles、Rolling Stones、The who)の1つ。 中でも彼らは特に英国らしい雰囲気を持ったバンドで、本国では物凄い人気を誇っています。 確かにBeatlesやRolling Stonesと比べると日本での知名度は低いかもしれませんが、 本作に収録されている「You Really Got Me」は誰でも一度は耳にしたことがあるはず。 後にキンキーサウンドと形容されるスタイルが一番分かりやすく凝縮された、彼らの代表曲です。

The Beach Boys / Today!

The Beach Boys / Today!

非常に凝った作りである彼らの代表作「Pet Sounds」に比べ、このアルバムは純粋なポップソングがズラリと並んでいます。 そこに以前のようなサーフ色は見られず、落ち着いた雰囲気のスローテンポな曲が増加。 Beatlesに追い付け追い越せと必死になり、徐々に精神が崩壊していくブライアン・ウィルソンの狂気はこの作品ではまだほとんど感じられません。 現在販売されているこのアルバムは「Summer Days」というアルバムとの2in1なので非常にお得です。

関連アーティスト

Dick Dale…初期のBeach Boysは、Dick Dale譲りのサーフ・テイスト溢れるサウンドだった。

The Byrds / Mr. Tambourine Man

The Birds / Mr. Tambourine Man

元々フォーク・シーンで活躍していた人達が、Beatlesに影響されて結成したバンドです。 そんな彼らのデビュー作にあたる本作は、12弦ギターの響きが美しいアメリカン・トラッドなフォーク・ロック(タイトル曲はBob Dylanのカバー)。 その清涼感のあるサウンドはネオアコやギターポップのルーツとも言われています。 また、サイケにいち早く手を伸ばしたのも彼ら。実は先見性に長けたバンドだったのです。

関連アーティスト

Love…共にネオアコのルーツとされている。


関連ジャンル

Neo Acoustic…Byrdsの特徴であるアコースティックな音色がNeo Acousticのルーツとされている。

Bob Dylan / Highway 61 Revisited

Bob Dylan / Highway 61 Revisited

フォーク界のプリンスと呼ばれていた彼が、ロックへ転身後に発表した作品。 当時フォークのファンにはかなり反感を買ったものの、ロックシーンには熱狂的に迎え入れられ、大ヒットを記録しました。 1曲目「Like A Rolling Stone」のイントロから軽快に飛ばし、荒々しくワイルドなサウンドを聴かせてくれます。 フォーク畑の人間がロックに接近し始めた当時を象徴する、フォーク・ロックの歴史的名盤と言えるでしょう。

関連アーティスト

The Band…The Bandは元々Bob Dylanのバックバンドとして活躍していた。

The Yardbirds / Five Live Yardbirds

The Yardbirds / Five Live Yardbirds

エリック・クラプトン在籍時のライブ録音である彼らの1stアルバム。 当時の時代性からは考えられないぐらいテンションが高く、1曲目「Too Mach Monkey Businnes」からブッ飛んだギターソロを聞かせてくれます。 正にロックの持つ「不良」というイメージが一番似合うバンドではないでしょうか。 全曲ブルースとR&Bのカバーですが、強烈なアレンジを施すことで完全に自分たちのものにしています。 ただ当時の録音技術で録られたライブ音源なので音はペラペラです。

関連アーティスト

The Rolling Stones(初期)…音が似ている。

Downliners Sect…同上。

Downliners Sect / The Sect

Downliners Sect / The Sect

Yardbirdsと並んでロックの不良性を体現していたバンド。 1stアルバムである本作では、ブルースやR&Bのカバーを溢れんばかりの初期衝動で荒々しくカバーしています。 ガレージパンクの元祖として再評価されるまでは一部の音楽マニアにしか知られていませんでしたが、現在では安易にCDの入手が可能。 楽器のザラついた質感とボーカルのしゃがれ声にシビれてください。 Rolling Stones、Yardbirdsあたりが好きなら間違いなく気に入ると思います。

関連アーティスト

The Rolling Stones(初期)…音が似ている。

The Yardbirds…同上。

The Band / st

The Band / st

4名のカナダ人と1名のアーカンソー州出身者から成る5人組。 時代に逆行する音楽スタイルで人々の度肝を抜いた1stアルバムに続き、2ndである本作は更に親しみやすいメロディーを追及した彼らの代表作です。 ブルースやカントリー、ソウル、ゴスペルなどのアメリカンルーツミュージックが渾然一体となっており、 50年代以前のアメリカ南部を想起させるような内容。 フィドルやマンドリンを多用し、良い意味で古臭く味のある作品に仕上がっています。

関連アーティスト

Bob Dylan…The Bandは元々Bob Dylanのバックバンドとして活躍していた。

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