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1980年前後にKilling JokeやP.I.L等が登場したことが、オルタナの始まりとされています。

商業的な音楽や流行音楽とは一線を引いたアンダーグラウンドな精神を持つ音楽シーンの事を指し、 グランジブーム以降その名が一般的になりました。

厳密に言うと音楽ジャンルではありませんが、どのバンドもラウドでノイジーである場合が多く、それらはSonic Youthの影響によるところが大きいようです。

この頁では90年代のオルタナの名盤を紹介していきます。

※バンド名/アルバムタイトルをクリックすると、そのバンドの公式HPもしくはファンサイトへ飛びます。

Sonic Youth / Daydream Nation

Sonic Youth / Daydream Nation

1981年にニューヨークで結成されたバンドで、オルタナ・シーンの核とも言える存在。 ポップな音楽性とギターノイズの洪水は多くのバンドの模範となり、NirvanaやDinosaur Jr.など優れたフォロアーを生み出しました。 本作は、代表曲「Teen Age Riot」を収録した彼らのインディーズ時代最後の作品。 メジャー移籍のきっかけとなっただけあり、その内容は素晴らしいの一言です。 オルタナをオーバーグラウンドに押し上げる前の、若き日の彼らの魅力が詰まっています。

Pixies / Doolittle

Teenage Fanclub

R.E.M.やSonic Youthと並び、初期オルタナ・シーンで活躍したバンドの1つ。 数多くのバンドに影響を与えましたが、中でも特にNirvanaのカート・コバーンが彼らを崇拝していたのは有名な話です。 予測不可能な曲展開や切り裂くようなシャウトなど、一聴した限りでは非常にアヴァンギャルドな印象を受けますが、あくまでメロディはポップ&キャッチー。 狂気を感じさせながらも親しみやすさを持った素晴らしい内容です。

Dinosaur Jr. / Bug

The Jesus And Mary Chain / Psycho Candy

元々ハードコア・バンドをやっていたJ・マスシスを中心に結成されたバンド。 Sonic Youthに認められた事でその名が知られるようになりました。 無気力なボーカルや悲観的な歌詞など、J・マスシスの感性が遺憾なく発揮された内容。 ノイジーなギターサウンドとポップなメロディで、オルタナ・シーンの中核を担っていた最重要バンドです。 リリース元がSSTというのも非常に興味深いところ(再発はSuperchunkのMargeから)。

Superchunk / Here's Where The Strings Come In

The Apples In Stereo / Tone Soul Evolution

USインディー・ロック・シーンを語る上では欠かせない存在の、ノース・キャロライナのバンド。 本作は胸のすくようなイントロのギターが印象深い「Hyper Enough」を収録した、彼らの5thアルバムです。 路線変更した3rdアルバムの延長上にある激しさと静けさが同居したサウンドで、その涙腺を緩ませるメロディーは唯一無比。 Teenage Fanclub等のギターポップが好きな人にも是非お勧めしたい1枚です。

R.E.M. / Murmur

R.E.M. / Murmur

1980年にアセンズで結成。 Husker DuReplacementsと並び、80年代アメリカを代表するインディーバンドです。 パンク・ロックやサイケデリック・ロックを自分たちなりに消化したサウンドは当時異彩を放っていました。 アメリカのインディ・レーベルIRSよりデビューし、現在に至るまでオルタナティブ・ロックの代表的なバンドの一つとして活動を続けています。 本作は初期の名盤として名高い彼らのデビュー作。

Nirvana / Nevermind

Nirvana / Nevermind

90年代ロックで最も重要な位置を占めるバンド。 ハードロック、メタル、パンクの要素を混ぜ合わせたような轟音サウンドや退廃的な歌詞など、正にグランジというムーブメントを代表する1枚です。 彼らの2ndアルバムである本作には、MTVで繰り返し流された名曲「Smells Like Teen Spirit」も収録。 ちなみにメジャーを意識した本作に対し、次回作の「In Utero」ではアンダーグラウンドに回帰しています。

Smashing Pumpkins / Siamese Dream

Smashing Pumpkins / Siamese Dream

ビリー・コーガンを中心に結成されたバンド。 Nirvanaと並び、90年代オルタナ・シーンを代表するバンドです。 本作は彼らの独創性が存分に発揮された2ndアルバムで、ドラマティックな曲構成が特徴。 確かな演奏力を備えているバンドであり、次回作「Mellon Collie and the Infinite Sadness」でも壮大なスケールを表現する事に成功しています。 一度解散しましたが、2007年に活動再開。

Ash / Free All Angels

Ash / Free All Angels

10代の頃にデビューして何かと話題になったイギリスのバンド。 ブリットポップ期を通過し、現在まで長期にわたる活動を続けています。 本作はヒットシングルを多数収録した彼らの代表作で、ストレートなギターサウンドとポップでキャッチーな曲調が印象的。 まるで、Nirvanaの轟音ギターとGreen Dayの青春全開のメロディを混ぜ合わせたような、非常に親しみやすいサウンドを聴かせてくれます。

Mudhoney / Superfuzz Bigmuff plus Early Singles

Mudhoney / Superfuzz Bigmuff plus Early Singles

グランジシーンを語る上で欠かすことのできない、シアトルのバンド。 SUB POPを代表する存在です。 アルバムタイトルの示す通り、ファズ全開の轟音ギターが特徴で、ボーカルも絶叫系。 ガレージパンクを思わせる荒々しいロックンロールサウンドを聴かせてくれます。 全体的にヘヴィな印象を受ける彼らですが、曲名や歌詞等からは皮肉の利いたユーモアセンスも感じます。

Melvins / Houdini

Melvins / Houdini

Nirvana等の先輩に当たる、グランジ界の重鎮とも言えるバンド。 Brack Sabbathから影響を受けた、スローでヘヴィなリフを主体としたサウンドが特徴です。 実験性も強く、好みの分かれるバンドですが、メジャーデビューを飾った本作は比較的聴きやすい内容。 純粋に曲が良いです。 ちなみに本作では、Nirvanaのカート・コバーンがプロデューサーとして参加しています。

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