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eastbay punk

主に80年代後半から90年代初頭にかけて、カリフォルニア州の東湾岸地帯で築かれた独自のパンクシーンを指します。

それらに共通する音楽スタイルは特に無く、メロディックパンクやハードコア、ロカビリー、エモなど多種多様なバンドが活動していました。

つまりイーストベイ・パンクとは音楽スタイルを指す言葉ではなく、それら一帯のシーンを指す言葉なのです。

ここではサクラメントのバンドも含め、イーストベイ・パンクシーンで活躍したバンドの名盤を紹介していきます。

※バンド名/アルバムタイトルをクリックすると、そのバンドの公式HPもしくはファンサイトへ飛びます。

Crimpshrine / Duct Tape Soup

Crimpshrine / Duct Tape Soup

ジェフ・オットを中心に結成された、イーストベイの代表格とも言える偉大なバンド。 ClashStiff Little Fingersなどの初期パンクからの影響が顕著で、しっかりとした土台を持ったバンドである事が分かります。 ダミ声のボーカルとガタガタの演奏に隠れがちですが、よく聞くとメロディが非常にポップなのも特徴。 Green DayやOperation Ivyなどの多くのバンドが彼らをリスペクトしており、現代パンクのルーツとも言える存在です。

Fifteen / Swain's First Bike Ride

Fifteen / Swain's First Bike Ride

Crimpshrine解散後にジェフ・オットが始めたバンドです。 引き続き彼が曲を書いているため音楽スタイルはCrimpshrineとほぼ同路線ですが、歌詞が更にメッセージ性の強い政治的なものに変化。 本作では泣きのメロディを多用したミドルテンポの曲を中心に、ピアノを取り入れるなどのドラマティックな展開が所々に見られます。 彼らはメンバーを入れ替えながらよりメッセージ性をより強めつつ、長期にわたって活動を続けました。

Jawbreaker / Unfun

Jawbreaker / Unfun

厳密に言うとイーストベイのバンドではありませんが、イーストベイパンクシーンに何かと由縁のあるバンドなのでここで紹介します。 ボーカルはCrimpshrineのようなダミ声で、曲は所謂エモ系。即効性のあるアルバムではないかもしれませんが哀愁度が高く、聴けば聴くほど味が出てきます。 また、トリビュートアルバムが出ているほど影響力の大きいバンドで、数多くのフォロアーが存在するのも事実。有名どころでは

Operation Ivy / Energy

Operation Ivy / Energy

Rancidの前進バンドとして知られるスカパンクバンド。 廃盤のため入手困難な状態が続いていましたが、この度ようやくEpitaphより再発されました。 CrimpshrineとSpecialsをミックスしたかのような型破りのサウンドで、そのスピード感とテンションの高さには度肝を抜かれます。 抜群のポップセンスが発揮された「Sound System」や「Yellin' in My Ear」など名曲多数。 後にスカコアブームが訪れますが、元祖は彼らだと言われています。

Samiam / Soar

Samiam / Soar

イーストベイパンクシーンの中でも特に異端な存在だったバンド。 エネルギッシュなボーカルが特徴のエモ系サウンドで、かなりギターロック寄りです。 このアルバムは彼らの作品の中でも特に湿り気が強く、本当にアメリカのバンドなのか疑ってしまうほど。 どこかU.K.のメロディックパンクに通じるものを感じます。 しばらく活動停止状態が続いていた彼らですが、最近活動を再開した模様。

Stikky / Spamthology

Stikky / Spamthology

Spazzのクリス・ドッジが在籍していたスラッシュ/ハードコアバンド。 しかしそんな肩書きの割に凶悪さは微塵もなく、子どもが悪ふざけしているような雰囲気です。 1曲1曲が異常に短い上、脈絡も全く無し。 アニメ・ソングのカバーやSex Pistolsをコケにした曲など、ただひたすらに暴走を繰り広げています。 普段ハードコアに馴染みがない、ポップパンク等が好きな方にもお勧めの内容。

Grimple / Up Your Ass

Grimple / Up Your Ass

Operation Ivyがハードコアをやったらこんな感じの音になるのではないでしょうか。 後期になるに従ってクラスト度が増していくのですが、本作はイーストベイの土着的な部分が滲み出るラフなパンク/ハードコア。 しかしCrimpshrineやFifteenのような渋みは無く、底抜けに陽気なメロディック・サウンドです。 勢い任せの展開とスピード感は爽快そのもので、 メロディック好きからハードコア好きまで幅広くお勧めできる1枚。

Fuel / Monuments to Excess

Fuel / Monuments to Excess

Monsulaと並び、ポスト・ハードコア的なアプローチを見せるバンド。 Fugazi等のDischordバンドから影響を受けたと思われる、エモ―ショナルな熱いサウンドを聴かせてくれます。 純粋なメロディック・パンクを期待して聴くと少し違和感があるかもしれませんが、初期Snuffに通じる部分もそこかしこに感じられます。 本作は1stアルバムにEPの曲をいくつか追加した編集盤。

>>My Space

Pinhead Gunpowder / Jump Salty

Pinhead Gunpowder / Jump Salty

Green Dayのビリー・ジョーやCrimpshrineのアーロン、Fuelのマイク等が参加するバンド(マイクは本作のみ参加)。 ラフなメロディック・パンクと言った感じの、いかにもイーストベイらしいサウンドです。 ビリーとマイクのかけ合いが素晴らしく、それだけでも聴く価値のある1枚。 イーストベイパンクファンは是非とも押さえておきたい作品です。 本作は初期のEPやコンピ曲等を集めた編集盤。

>>My Space

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