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soft rock

いわゆるソフトロックに分類されるグループが、必ずしもロックの定義に則っているとは限りません。 なぜならソフトロックとは「優れたメロディとハーモニーが特徴の60〜70年代ポップミュージック」だからです。

しかしソフトロック自体に明確な定義があるわけでもなく、非常に感覚的なジャンル名だと言えるでしょう。

また「ソフトロック」という単語は日本で生み出されたもので、海外では「リトル・ロック」や「イージー・ロック」、「メロー・ロック」等という呼び方が一般的です。

この頁では、あらゆる国のソフトロックの名盤を紹介していきます。 中にはコーラスグループや、ソングライターが存在しないアイドル系グループ等も含みます。

Soft Rock A to Z

Soft Rock A to Z

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Soft Rock

Soft Rock

アルバムを約500枚、シングル約100枚の写真&解説を掲載。レビューはこちら>>Book

※バンド名/アルバムタイトルをクリックすると、そのバンドの公式HPもしくはファンサイトへ飛びます。

The Zombies / Odessey and Oracle

The Zombies / Odessey and Oracle

「世界一名前で損したバンド」と言われている彼ら。 元々はビートの利いたモッズバンドでしたが、当時BeatlesやRolling Stonesの影に隠れてしまいあまり人気は出なかったようです。 しかしこのアルバムで聴けるのはBeatlesの「Sgt. Pepper's〜」にインスパイアされた極上のポップミュージック。 白昼夢でも見ているかのような心地良い雰囲気が全編に漂っています。 2曲目「Rose for Emily」は絶妙なサイケ感を持った美しいバラード曲。

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The Beach Boys / Pet Sounds

The Beach Boys / Pet Sounds

Beatlesの「Rubber Soul」に対抗して制作された、内省的で物憂げな雰囲気の漂うアルバムです。 Beach Boysというよりはブライアン・ウィルソンのソロ作品と言った方が正しく、演奏もスタジオミュージシャンの手によるもの。 過去の陽気なサーフ色が完全に姿を消したことで当時のファンは困惑したそうですが、現在ではポップミュージックの金字塔として高く評価されています。 ちなみにBeatlesが本作に刺激されて生み出したのが「Sgt. Pepper's〜」です。

関連アーティスト

Dick Dale…初期のBeach Boysは、Dick Dale譲りのサーフ・テイスト溢れるサウンドだった。

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The Millennium / Begin

The Millennium / Begin

コーラスの天才、カートベッチャーが所属するバンド。 60年代カリフォルニアサウンドとフォークロックを融合させたようなサウンドで、「Sgt. Pepper's〜」の影響も感じるサイケデリックな音作りです。 更に日本の琴を取り入れるなど奇抜なアイデアも多数盛り込まれていて、当時はほとんど評価されなかったそう。 Beach Boysの「Pet Sounds」と並び、ソフトロックという枠組みだけに入れておくのはあまりに惜しい1枚。

関連バンド

Sagittarius…同じくカート・ベッチャーが携わっている。

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Sagittarius / Present Tense

Sagittarius / Present Tense

カート・ベッチャーが録音していた音源に、プロデューサーのゲイリー・アッシャーがストリングスなどを加えて完成させた作品。 当時の雰囲気を反映したようなサイケ風のフォークロックサウンドで、メロディとコーラスワークは数あるソフトロックの名盤の中でもトップクラスです。 同じくカート・ベッチャーが携わるMillenniumに近いサウンドですが、どちらかと言えばSagittariusの方がポップス寄り。

関連バンド

The Millenium…同じくカート・ベッチャーが携わっている。

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Salt Water Taffy / Finders Keepers

Salt Water Taffy / Finders Keepers

ロッド・マクブライエン率いる男女5人組グループです。 この頁で紹介しているCDの中でも特にポップス寄りで、B級、C級のポップス・ファンには絶大な人気を誇っています。 Beach BoysやZombiesのような狂気を感じさせる部分は皆無ですが、メロディーに関してはそれらの有名バンドに負けず劣らずの内容。 ジャケットのイメージそのままの、可愛らしい雰囲気の漂うソフトロックの良心のような1枚です。

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The Association / Birthday

The Association / Birthday

元々65年にロサンゼルスで結成されたThe Menを母体とし、その後メンバーチェンジを経て誕生したのが彼ら。 美しいハーモニーとメロディに加え、ビートを効かせたバンド然としたサウンドが特徴です。 本作はソフトロックの名盤を数多く手がけたボーンズ・ハウがプロデュースを担当した、初期の彼らの傑作。 他の作品よりもサイケ度が高く、彼らお得意の美しいハーモニーが存分に発揮された印象的な作品に仕上がっています。

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Roger Nichols & The Small Circle of Friends / st

Roger Nichols & The Small Circle of Friends / st

今やソフトロックの代名詞的存在となった彼らのベスト盤。 ニコルズと言えばCarpentersやPaul Williamsとの仕事が有名ですが、本作に収められているカバー曲の数々も秀逸の出来。 Beatles、Carol King、John Sebastian等、アルバムの約半分をカバーが占めているのですが、いずれも抜群のアレンジ力で解体・再構築しています。 また本作はピチカート・ファイブやコーネリアス等、後の渋谷系にも多大な影響を与えています。

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The 5th Dimension / The Magic Garden

The 5th Dimension / The Magic Garden

男性3人と女性2人で構成された黒人グループ。 初期はモータウンのオーディションを受けるなどR&B路線で活動していたようですが、 なかなかヒットに恵まれず、路線変更後にリリースしたMamas & Papasのカバーで一躍人気のコーラスグループに。 ソウルフルでありながらも黒人音楽的な要素が感じられず、路線変更は正しい選択だったのではないでしょうか。 本作は彼らの代表作であるコンセプトアルバム。

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Alzo / st

Alzo / st

「ALZO & UDINE」としてデュオでアルバムをリリースしていた彼のソロ作品です。 全て彼本人による作曲で、ラテン風味の効いた非常に清涼感のある内容。 12弦ギターの心地よい響きと浮遊感あふれるファルセット・ヴォイスが清々しく、彼の繊細な感性が存分に発揮されています。 何気ない日常をさり気無く彩ってくれる素敵な1枚。カフェにも似合いそうなお洒落な雰囲気がたっぷりです。

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Margo Guryan / Take A Picture

Margo Guryan / Take A Picture

元々ジャズピアニストだった彼女が、ジャズとロックの意欲的なミックスを試みたソフトロックの名盤。 Claudine Longet顔負けのウィスパーボイスが特徴で、凝った曲構成やサイケ具合はBeach Boysの「Pet Sounds」からの影響が顕著。 単なるポップスに終わらない懐の深さがあります。 またClaudine LongetやSaint Etienne等、様々な時代のアーティストが彼女の曲をカバーしているのも見逃せない点。

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