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Hardcore

ポスト・パンク・シーン以降、ニューウェーブと呼ばれる多種多様なサウンドを展開するバンドが出現し始めたのに対し、よりパンクロックの激しさを増幅させたジャンルとして登場したのがハードコア。

性急なリズムや簡素な演奏、叫び散らすボーカル等が特徴です。

また、ほとんどのバンドが社会的・政治的なテーマを掲げており、元々パンクにあった反社会性や皮肉めいたものは感じられません。

一口にハードコアと言っても、国籍や年代によってサウンドタイプは様々なのですが、この頁ではまとめて扱っています。

パンク・ロック/ハードコア史

パンク・ロック/ハードコア史

かつてないヴォリュームで綴る、パンク/ハードコア"正史"。レビューはこちら>>Book

※バンド名/アルバムタイトルをクリックすると、そのバンドの公式HPもしくはファンサイトへ飛びます。

Minor Threat / Complete Discography

The Replacements / Let It Be

1980年に結成され、ワシントンD.C.を中心に活動したバンド。 ハードコアにしてはメロディックで聴きやすく、ダークさもありません。 筋肉質なNYハードコアが苦手なパンクリスナーにもお勧めです。 ボーカルのイアン・マッケイは、ストレート・エッジ思想の原点とされる人物。 彼が設立した「Dischord Records」は、ハードコアシーンで最も重要なレーベルの1つです。

Bad Brains / Rock for Light

Husker Du / New Day Rising

黒人4人によるハードコアバンド。その後のUSハードコアだけでなく、90年代のミクスチャー・ロックにも影響を与えている偉大なバンドです。 元々はフュージョンをやっていたそうですが、Sex Pistolsを聴いてから徐々にパンク・サウンドへシフト。 1stである本作は、ハードコアの中にレゲエナンバーが数曲差し込まれている一風変わった構成です。 「神のお告げ」を理由に解散と再結成を繰り返しますが、現在でも現役で活動中。

Black Flag / Damaged

Dag Nasty / Can I Say

南カリフォルニアで結成されたバンド。 USハードコアの創始者と言えるバンドですが、一般的なハードコアと違い、必ずしもスピードを重視するサウンドではない事が特徴です。 本作は彼らの代表作で、非常に重厚で暴力的なサウンド。 ギタリストのグレッグ・ギンが設立した「SST Records」は80年代のアメリカを代表するインディー・レーベルで、ハードコアだけでなく初期のオルタナの音源もリリースされています。

Gorilla Biscuits / Start Today

Descendents / I Don't Wanna Glow Up

ストレート・エッジ・ムーブメントの中心バンド。 ハードコアにしては、明るくポジティブなイメージを受けるサウンドで、後のメロコアにも通じる部分があります(どうもHi-STANDARDは彼らの影響を受けているようです)。 メロディもポップで聴きやすく、普段ハードコアを聴かない人にも絶対お勧めです。 本作は彼らの名盤2ndアルバムで、Youth of Todayなどのリリースで知られるRevelationからのリリース。

Circle Jerks / Group Sex

Naked Raygun / All Rise

Black Flagの初代ヴォーカリストを務めたキース・モリスを中心とするハードコア・バンド。 ポップで親しみやすいサウンドが特徴で、肩肘張らず、ハードコアそのものを楽しんでいるような印象も受けます。 Black Flagのような重厚な雰囲気がないので、非常に取っ付きやすいと思います。 本作はトータル15分の1stアルバム。80年代LAパンクシーンを代表する1枚です。

Discharge / Hear Nothing, See Nothing, Say Nothing

The Replacements / Let It Be

イギリスの代表的なハードコアバンド。 USハードコアとはまた違った、RAWでダークな雰囲気を帯びたサウンドです。 メッセージ性も強く、反戦や反核などのテーマを掲げて活動していた事でも有名。 その影響力は絶大で、Dis-Coreなるジャンルも生まれたほど。 凄まじいまでの破壊力と説得力を兼ね備えた究極の1枚です。ロック史に名を残す名盤。

Napalm Death / From Enslavement to Obliteration

Husker Du / New Day Rising

ハードコアの中でも特に知名度のあるバンドではないでしょうか。 活動時期によってサウンドが若干異なり、2ndである本作はブラストビートが炸裂するグラインドコアとなっています。 ただ、歌詞のメッセージ性は全ての作品に一貫しており、もちろん本作でもポリティカルなテーマが飛び交っています(グラインドコアなので、ボーカルが言っている事はほとんど聞き取れませんが…)。

Heresy / Face up to It

Dag Nasty / Can I Say

ブラストビートの先駆的存在とされるだけあって、とにかく曲のスピードが半端ではないイギリスのバンド。 グラインドコアとまではいきませんが、若干メタリックな質感のサウンドが非常にカッコ良いです。 どことなくUSハードコアにも通じるポップさも感じられ、イギリスのハードコアを敬遠している人にもお勧めできます。 本作は、ミックスに失敗していた音源をリマスターして再発したもの。

>>My Space

Spazz / Crush, Kill, Destroy

Naked Raygun / All Rise

ファストコアの重要レーベル「Slap A Ham」のオーナーであるクリス・ドッヂのバンド。 メンバー全員が交互にボーカルをとるスタイルで、その掛け合いが非常にカッコ良いです。 本作は3rdアルバムで、彼らのラストアルバムになります。 それまでの作品はただただ似たようなショートチューンの連発と言った感じでしたが、本作は一曲一曲の個性が強い内容。

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Stikky…クリス・ドッヂがSpazzの前にやっていたバンド。

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