HomeMusicU.K. Melodic

uk melodic

アメリカのHusker DuReplacementsなどをルーツとした、80年代末期から90年代前半にかけて盛んだったイギリスのムーブメント。

主にSnuff、Leatherface、Mega City Four、またはそれらと同じシーンで活躍したメロディックなパンクバンドの事を指します。

イギリスの曇り空を想起させるような湿り気を帯びたサウンドが特徴。

この頁では、新しい世代のU.K.メロディックも含めた名盤を紹介していきます。

※バンド名/アルバムタイトルをクリックすると、そのバンドの公式HPもしくはファンサイトへ飛びます。

Snuff / Snuff Said

Snuff / Snuff Said

いまだ現役で活動するU.K.メロディック界の大御所。 アメリカや日本でも多くのバンドがSnuffからの影響を公言しています。 1度解散する前に出した3枚のアルバムはどれも甲乙付け難い内容なのですが、この1stは特に素晴らしい内容。 全国的に見ても、ハードコアが主流だった当時ここまでメロディを強調したパンクバンドは少なかったと思います。そういう意味でこのアルバムは本当に革新的。

Leatherface / Mush

Leatherface / Mush

Snuffと並んでU.K.メロディックを代表するバンド。 Husker DuにMotor Headを足したような激昂サウンドで、 しゃがれ声のボーカルがポップなメロディを追うという唯一無比のスタイルをとっています。 このアルバムは一番脂が乗っている頃の作品で、後期の円熟味こそ無いもののメロディと疾走感は抜群。 また、ギター/ボーカルのフランキー・スタッブスはU.K.メロディックシーンにおいて特に重要な人物で、多くのバンドのプロデュースをしています。

Mega City Four / Tranzophobia

Mega City Four / Tranzophobia

U.K.メロディック3大バンド(Snuff,Leatherface)の1つ。 2ndや3rdのような落ち着いた感じも悪くはないのですが、疾走感の溢れる本作がやはり彼らの最高傑作だと思います。 Cherry Redから再発されている事からも分かる通り、サウンドはギターポップに近い雰囲気。 線の細い清涼感のある歌声が特徴で、同じU.K.メロディックを代表するLeatherfaceとは似ても似つかぬ爽やかさです。 彼らのアルバムは本作以外全て廃盤の模様。

Drive / Discography

Drive / Discography

U.K.メロディックシーンにおける最重要バンド。 音源がいずれも廃盤のために高値で取引きされる事が多かったのですが、この度ディスコグラフィーがリリースされました。 U.K.メロディックのルーツにHusker DuReplacementsがあるのは先述した通りですが、それらと並ぶアメリカのインディーバンドであるR.E.M.の影響を強く受けているのがこのバンドです。 Mega City Four、Midway Still辺りが好きな人なら間違い無く気に入るでしょう。

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The Abs / Mentalenema

Abs / Mentalenema

よく地味なサウンドと言われるU.K.メロディックですが、このバンドに至ってはその限りではありません。 Ramonesの影響を伺わせつつ、とことんポップなメロディと抜群の疾走感を誇っています。 他のU.K.メロディックのバンドと比べて歌メロを強調した楽曲が多く、力強く歌い上げるボーカルが非常に印象的。 2nd「Nail It Down」では若干勢いが薄れるものの、ポップなメロディーは健在です。 音源がいずれも廃盤なのが非常に残念。

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Broccoli / Home

BMX Bandits / Star Wars

U.K.メロディックというカテゴリーの頂点に位置する作品と言っても過言ではありません。 振り絞るように歌うしゃがれ声のボーカルや悲壮感の漂うギターが涙を誘う、非常にエモ―ショナルなサウンドです。 その哀愁具合はLeatherfaceを超えているのではないかと思わせるほどで、実際に共通点も数多く見当たります。 U.K.メロディックの一時代を担った重要バンドの一つと言えるでしょう。再発が望まれます。

Hooton 3 Car / Monkey Mayor

Talulah Gosh / Backwash

Snuff、Leatherfaceはもちろん、Broccoliにも近い感触を持ったバンドです。 正にU.K.メロディックを象徴するような、陰りのあるメロディーと抜群の疾走感が特徴。 Broccoli等と共に中〜後期のU.K.メロディックシーンを盛り上げたバンドの一つで、その後の多くのバンドにも影響を与えています。 地味と言われがちなバンドですが、2ndである本作は泣きのメロディーが際立った非常に聴きやすい内容。

Servo / Everything Is Difficult

The Pastels / Suck On

アメリカのDiscountに近い、キュートな女性ボーカルが非常に印象的なバンドです。 メロディーがポップで更に疾走感もあり、あまり地味な印象は受けません。 U.K.メロディックの中でもかなり親しみやすさを持ったバンドではないでしょうか。 本作は既に入手困難のようですが、最近ディスコグラフィー盤「EVERYTHING:THE COMPLETE RECORDINGS 1997-2000」がリリースされました。

Sect / Forever Seventeen

My Bloody Valentine / Loveless

泣き虫ポップパンクの異名をとるSkimmerの前身バンド。 80年代から90年代前半にかけて活動していました。 青春と言う言葉がとても似合う甘く切ないメロディが特徴で、 基本的な音楽性はSkimmerと変わりありませんが、Sectの方がより青臭いサウンドとなっています。 本作は最近リリースされたディスコグラフィー盤で、彼らの音源が余すところなく収録されています。

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Identity / Smiles All Round

The Stone Roses / st

RamonesHusker DuDescendentsの影響大な良質ショボポップパンク。 80年代後期から90年代前半にかけて、Sect等とともにU.K.メロディックの一時代を盛り上げたバンドです。 Sect同様甘く切ないメロディが特徴なのですが、Identityの方がポップパンク度が高く、初期Lookoutのバンドにも近い雰囲気。 本作は、デモや未発表曲も含まれた2枚組のディスコグラフィー盤です。

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