ハードコアが主流の時期にも、激しさを保ちつつポップなメロディを帯びたバンドが少なからずいました。 彼らは、後に誕生したメロディックなパンクバンドのルーツとも言える偉大な存在です。
この頁ではRoots of Melodicと題して、そんなメロディックなパンクバンドのルーツとなったハードコア期のバンドを紹介していきます。
元Minor Threatのブライアンを中心に結成されたD.C.のバンドです。 本作は彼らの傑作1stアルバムで、Dischordを代表する1枚。 そのエッジの効いた超絶サウンドは紛れもなくハードコアなのですが、 歌心に溢れたエモ―ショナルなボーカルや憂いを帯びたメロディは後のエモコアに通じるものがあります。 解散後、ボーカルのデイブはAllそしてDown By Lawと有名バンドを渡り歩きます。
ハンバーガー、コーヒー、女の子等をテーマとした青春一直線の親しみやすい歌詞や、 ハードコアと呼ぶには余りにポップなメロディを持った個性溢れるバンド。 Generation XやBuzzcocks等、ポップ路線の初期パンクに通じる部分が垣間見えるサウンドです。 本作は再結成後にリリースされた彼らの2ndアルバムで、1stの頃のハードコア感は姿を消し、メロディに重点を置いた内容。 彼らの特徴である、展開の読めないエキセントリックな曲も本作から登場しています。