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roots of melodic

ハードコアが主流の時期にも、激しさを保ちつつポップなメロディを帯びたバンドが少なからずいました。 彼らは、後に誕生したメロディックなパンクバンドのルーツとも言える偉大な存在です。

この頁ではRoots of Melodicと題して、そんなメロディックなパンクバンドのルーツとなったハードコア期のバンドを紹介していきます。

The Replacements / Let It Be

The Replacements / Let It Be

Husker Duと並んで80年代アメリカのアンダーグラウンドシーンを代表するバンド。 トリビュートアルバムがリリースされている事からも分かる通り、その影響力は絶大です。 そんな彼らの初期の最高傑作である本作は、1stのハードコア/パンクサウンドを保ちつつ、よりポップ性を強めた作品。 後期の彼らに通じる土臭いロックンロール的な部分も垣間見える、素晴らしい内容となっています。 次回作でメジャーへ移籍。

Husker Du / New Day Rising

Husker Du / New Day Rising

元々はバリバリのハードコアだった彼らですが、前作「Metal Circus」で一変。 メロディを強調した音作りに変化し、今作ではそれを更に突き詰めた内容となっています。 ノイジーではあってもポップでメロディアス。 その親しみやすいスタイルから「メロコアの元祖」と言われる事もありますが、 それだけでは済まされない神々しいものを感じるアルバムです。 中心メンバーのボブ・モウルドは解散後にSugerを結成。

Dag Nasty / Can I Say

Dag Nasty / Can I Say

Minor Threatのブライアンを中心に結成されたD.C.のバンドです。 本作は彼らの傑作1stアルバムで、Dischordを代表する1枚。 そのエッジの効いた超絶サウンドは紛れもなくハードコアなのですが、 歌心に溢れたエモ―ショナルなボーカルや憂いを帯びたメロディは後のエモコアに通じるものがあります。 解散後、ボーカルのデイブはAllそしてDown By Lawと有名バンドを渡り歩きます。

Descendents / I Don't Want Grow Up

Descendents / I Don't Want Grow Up

ハンバーガー、コーヒー、女の子等をテーマとした青春一直線の親しみやすい歌詞や、 ハードコアと呼ぶには余りにポップなメロディを持った個性溢れるバンド。 Generation XBuzzcocks等、ポップ路線の初期パンクに通じる部分が垣間見えるサウンドです。 本作は再結成後にリリースされた彼らの2ndアルバムで、1stの頃のハードコア感は姿を消し、メロディに重点を置いた内容。 彼らの特徴である、展開の読めないエキセントリックな曲も本作から登場しています。

Naked Raygun / All Rise

Naked Raygun / All Rise

シカゴパンクの代表格。 本作は1986年にリリースされた2ndアルバムで、ハードコアというわけではありませんが、哀愁あるメロディとパワフルでストロングなサウンドが特徴です。 どこか垢抜けない田舎臭い雰囲気と、男らしいウォ〜ウォ〜というコーラスがとても印象的。 89年、ギターのジョン・ハガティが脱退してPegboyを結成しますが、こちらもNaked Raygun直系のいぶし銀サウンドでカッコ良いです。