Beach Boysが生み出した極上のメロディは、後のバンドに大きな影響を与えたと言われています。 あのゴリゴリのメロコアバンドであるPennywiseでさえも、インタビューでBeach Boysの影響を公言していたほどです。 確かPennywiseのメンバーはこう言っていました。
「我々アメリカのバンドは幼いころからBeach Boysを聴いて育ったため、根底にBeach Boysが根付いている。だからメロディ面でその影響が出てしまうんだ。」
これは実に言い得て妙だと思いました。 Ramonesのポップなメロディも元を辿ればBeach Boysに行き着くだろうし(Ramonesも夏や海をテーマにした曲を書いていました)、するともちろんポップパンクだって、Beach Boysの影響下にあると言えるわけです。
しかしメロディ面だけでなく、歌詞やジャケットにもサーフィンのイメージを取り入れたポップパンクバンドが出現し始めました。 それが所謂「サーフポップパンク」などと呼ばれるバンド達です。 それらはRamonesと初期Beach Boysをミックスしたかのような、ポップかつ爽やかなサウンドで人気を博しています。
そして驚くべきは、アメリカほど海やサーフィンが身近ではないヨーロッパにも、良質のバンドがたくさんいると言うこと。 この頁では、そんなサーフポップパンクと呼ばれるバンドの名盤を、国籍を問わず紹介していきます。
また、Dick DaleやBeach Boysなど、サーフ・ミュージックの原点についてはこちら>>サーフ・サウンド夏全開のサウンドが気持ち良い、スウェーデン産男女ツインボーカルのバンド。 Beach BoysミーツRamonesという表現がしっくりくるバンドです。 曲のクオリティには非常に定評があるバンドなのですが、残念ながら全ての音源が入手困難。 初期のシングル集である本作も、既にプレミアが付いているようです。
こちらはドイツのバンド。 歌メロ重視の内容で、Beach Boys譲りのバブルガムなメロディが最高です。 Queersの、「Don't Back Down」と並ぶサーフポップパンクの名盤ではないでしょうか。 ジャケットや歌詞もしっかりツボを押さえてます。
同郷のBackwood Creaturesを更にチープにさせた感じのバンド。 ですがこちらの方がロックンロール度高めです。 曲もRamones一辺倒というわけでもなく、ミドルテンポのナンバーなどあってバラエティに富んだ内容。 どことなく憂いのあるサウンドが独特です。