HomeMusic60's Rockロックのルーツ「Blues」

ロックのローツ「Blues」

ブルースはロックのルーツとされています。 元々は労働力としてアメリカにつれてこられたアフリカ人達が生み出した音楽で、ロックの他にもジャズやR&B等あらゆる音楽ジャンルの源流となっています。

非常に長い歴史を持つジャンルなので、膨大な数の音源がリリースされており、どの作品から手を出せば良いのか分からないといった人も多いと思います。 この頁では、ブルースの定番と呼ばれるものの中でも、ロック好きにも受け入れられそうなものを中心に紹介していきます。

中には有名なロックアーティストに影響を与えたり、更にはコラボレーションしたりなど、直接ロックに関与した人物もいます。 ロックとブルースは、切っても切れない関係なのです。

一時期、ガレージパンク的な視点でブルースを聴く事が話題になった事もありました。 ロックリスナーの人は「ブルース=親父臭い」という偏見を捨てて、ロックのルーツに触れてみてはいかがでしょうか。

CD レビュー

Muddy Waters / The Essential Collection

Muddy Waters / The Essential Collection

チェス/シカゴ・ブルース界の大御所。 ロック界に与えた影響で言えば彼が1番ではないでしょうか。 特にRolling Stonesやエリック・クラプトンは、彼のフォロワーだと言っても過言ではないと思います。 本作は20曲入りの安価なベスト盤。

T-Bone Walker / The Complete Imperial Recordings: 1950-1954

T-Bone Walker / The Complete Imperial Recordings: 1950-1954

モダンブルースの始祖と言える人物で、B.B.Kingも彼から絶大な影響を受けています。 エレクトリックギターを使って衝撃的な奏法を開発し、後に多くのフォロワーを生み出しました。 本作は1950〜54年に録音したリーダー・セッションを52曲収録した2枚組の編集盤です。 ボリュームの割に安価なのでお勧め。

Elmore James / The Sky Is Crying : The History of Elmore James

Elmore James / The Sky Is Crying : The History of Elmore James

非常に豪快なサウンドで、50年代のブルースシーンを一気に駆け上がった人物。 スライドギターが炸裂する「ブルーム」という演奏スタイルを確立しました。 その激しいサウンドはロックリスナーにも受け入れられそうです。 本作は各時代の代表曲がまんべんなく収められているベスト盤。

John Lee Hooker / The Very Best Of John Lee Hooker

John Lee Hooker / The Very Best Of John Lee Hooker

キース・リチャーズやヴァン・モリソン等、様々なロックアーティストとの共演を盛んに行っていた人物。 渋い低音の唸り声や、形式に捉われない独自の曲作りが非常に魅力的です。 84歳で亡くなるまで膨大な数の音源をリリースしています。本作は安価なベスト盤。

Howlin' Wolf / Moanin' In The Moonlight

Howlin' Wolf / Moanin' In The Moonlight

強烈なダミ声が特徴のブルースシンガー。バックも非常にアグレッシブなサウンドを鳴らしています。 Rolling StonesDoors等、彼に影響を受けたロックアーティストは多く、実際に彼の曲をカバーしているバンドも多いです。 本作は1stと2ndの2in1で、ブルース入門にも最適な1枚。

B.B.King / Live At The Regal

B.B.King / Live At The Regal

ブルース界で最も有名な人物ではないでしょうか。 メロディーや曲構成が洗練されているのが特徴で、完成度の高いブルースを聴かせてくれます。 64年に録音されたライブ音源である本作は、会場の熱気が伝わってくる熱い内容。

Freddy King / Freddy King Sings

Freddy King / Freddy King Sings

B.B.KINGの影響下にある人物。 破壊的なギタープレイが特徴で、多くのロックアーティストが彼のギタープレイに影響を受けています。 また、本人も活動を続けるうちにロックに接近したサウンドにシフトしていきます。 本作は60年にリリースされたデビュー作で、ストレートなブルースを鳴らしています。

Albert King / Born Under a Bad Sign

Albert King / Born Under a Bad Sign

ロックギタリストに絶大な影響を与えている人物。 似たようなフレーズの繰り返しが多いですが(ブルース全般に言えてしまうのですが)、どこか個性的で惹きつけられます。 本作は彼の最高傑作と名高い1枚で、有名な曲が多数収録されています。

Otis Rush / Essential Collection: The Classic Cobra Recordings 1956-1958

Otis Rush / Essential Collection: The Classic Cobra Recordings 1956-1958

Magic Sam等と並び、シカゴブルースの中心的存在である彼。 いかにもブルースと言った感じの、深みのある声が非常にカッコ良いです。 レコード会社の倒産など不遇な時期もありましたが、現在でもブルースの巨人として精力的に活動を続けています。

Magic Sam / West Side Soul

Magic Sam / West Side Soul

高めの声が特徴的な、シカゴブルースを代表する人物。 ロック好きにも通用しそうな、飾り気のないストレートなエレクトリックサウンドです。 B.B.KINGから影響を受けたであろうモダンな感覚もあり、新しいシカゴブルースのスタイルを生み出す事に成功しています。

Lightnin' Hopkins / The Complete Aladdin Recordings

Lightnin' Hopkins / The Complete Aladdin Recordings

世間がイメージするブルースのイメージを最も体現しているのが彼ではないでしょうか。 男臭いアコースティックなカントリーブルースを聴かせてくれます。 様々なレコード会社を転々とし、80年代に逝去するまでに膨大な数の作品をリリースしています。